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Concert Program

おかげさまを持ちまして、10月30日のライブは盛況のうちに終えることができました。ひとえに、お客様、ライブハウスのみなさま、そして私を支えてくれたバンドメンバーのおかげです。心から感謝申し上げます。

またオリジナルを書き溜めたら、みなさまにお披露目できればと思います。
ライブ当日に来てくださったお客様のためにプログラムノートをご用意いたしました。ライブを観てらっしゃらない方にも雰囲気が伝わればと思い、下記に公開しておりますので、お時間ありましたらご覧になってみてください。

CONCERT PROGRAM

Organ Jazz Quartet +1 開演によせて
English version is here! Please click the link.

みなさま、本日はお越し下さり本当にありがとうございます。
”コロナウィルス”という言葉を聞かない日はないくらい、
一つの「何か」が目の前に現れてから、
私たちの生活や生活様式は大きく変わりました。
これほどまでに、音楽を含む芸術が、
現実を目前に立ち尽くしてしまったのは、
おそらく戦後以降、一度もなかったことでしょう。

色々なことを考えました。
音楽をやってどうするの?とか、
自分に何ができるのか、とか。
素晴らしい演奏を聞きたければ、
みんなパットメセニーのCDを聴けばそれで十分なんじゃないか、とか。
(本当に彼はすごいです。)

それでも、やっぱり私は音楽が好きで、
私たちが音楽を作る場所を通して
みんなが楽しい気持ちになってくれるのが、
本当に好きです。

突然与えられた、この「時間」を、
「自分がやりたい表現を考える時間」にしていました。
実験して、イメージを膨らませて、曲にして、
それを演奏してくれるメンバーの顔や、
お客さんの顔を思い浮かべて、
いつか一緒にできる日を、ずっと待っていました。

この度は、jazz bar琥珀さんのご好意もあり、
全曲オリジナルという、ちょっと無茶苦茶なライブをさせていただけることとなり、
本当に心から感謝しています。
ありがとうございます!

普通のジャズのライブとは一味違った”Organ Jazz Quartetワールド”を
精一杯、お届けします。
どうかみなさまの金曜日の夜が、
少しでも楽しく、心踊る時間になりますように。

吉田智恵美

Program Note

Invisible Man

みんなには見えていなくても
私には見えるものもある

外国へ旅行へ行った時に、
透明人間のパフォーマンスをしている人を見た。
何時間も、その格好のままでじっとしていて。
写真の整理をしていたら、
その透明人間の写真が出てきたので、
思い出を基に。
Sunday Morning

今日がまた
新しい一日だ、と
一番素直に思える
日曜日の朝


お休みの日の朝は、
今日は何しようかな、とか
どんなことがあるんだろう、とか
わくわくするような気がして。
そんな気持ちの曲です。
Home

スープの湯気
あるいは、星空
手紙を書く
あるいは、焚き木がパチパチと音をたてる
毛布に包まる
静かに目を閉じる


家にいる時間が、今までになく長かったような気がする。
自分にとって家とは何だろう?
いろんなデザインやスタイルの家があるけれど。
私にとって、帰る場所ってどこかな、と思って
作りました。


Stranger’s Dance

踊るんだ
とにかく、踊り続けるんだ


この曲は、長年の親友たちとジャムセッションした時に、
たまたま出てきてしまったフレーズを元に、
メロディーをつけてみました。
このリフ(モチーフ)を作った友人は
最近ピアノを始めたばかりなのだけれど、
ぎこちないながらに、なかなかクールで。
”ストレンジャー”もかっこいいな、と思って。
I Could See You Tonight

今夜君に会えたら
花を渡すのも忘れてしまうかもしれない



もし、ダンスパーティーで、
素敵な人を見つけてしまったら、
とても楽しい気持ちになると思う。
今は”密”がダメだから、できないけど、
いつかダンスパーティーのバックバンドをやってみたい!
Prologue-To See And See Not

思い出す
なんて事のない日常
当たり前にいた人を
思い出す


ヴォーカルのOlenと出会ったのは、去年のシンガポールでだった。
彼女の歌にすっかり惚れてしまった。
そのあとひょんなところで再会して、
「いつかまた音楽しよう」
と、約束していた。
本当だったら彼女の国にお邪魔して、一緒に曲を作る予定だったが、
こんな状況になってしまったので、
オンラインでの製作に挑戦してみることにした。
Sand In Her Hands

この戦いで
たくさんの血が流れた
彼の血が流れたであろう砂を
彼女は静かに集めて


自粛期間中、祖父母の家の大掃除をしていたところ、
一冊の、ものすごい古いノートを見つけてしまった。
表紙もボロボロで、なんて書いてあるか、ほとんど読めない。
恐る恐る、1ページずつめくっていくと、いくつか単語が現れた。
”昭和6年”
”満州”

それは、曽祖父が軍人として、
満州へ赴いた時の手記だった。

読める部分だけでも、、と思い、読んでみるが、
とても読み進めることができなかった。
自分の力ではどうにもできない、
大きな時代の流れに飲み込まれた彼の心中を、
美しい字で、ただひたすらに
書き留めていたようだった。

彼の状況と、今の私の状況は、
とても比べ物にはならないけれど、
それでも、彼が生き残ってくれたから。
私がいるのは、当たり前の事ではないと、
骨の芯に、響いた。

彼や、そこにいた全ての人へ。
If You Were Wind

風は海で生まれ
あなたのところまで
いろんな街を通り越して
やってくる


本当に色々なことがあるけれど、
有事の際に、
音楽は全く役に立たないかもしれないけど、
それでも、1日の終わりに、
あなたの傍に、いられたらと思う。

聴いてくれている人たちが、
ほんわかしてくれたら嬉しいです。

メンバー紹介

メンバー
吉田ちえみ(作曲、オルガン、キーボード、ピアノ)
鈴木哲(テナーサックス、フルート)
荒木健(ギター)
関根豊明(ドラム)
金子義浩(ベース)

Supecial Guests
中田裕一(ビオラ)
Olen(ヴォーカル/from インドネシア)

Special Thanks
Minami Takeda(Translation)
Daichi Takahashi(Photography)